依頼者からクレームがあった場合はともかく、シニア翻訳者のレビューは知識がある分野に限るべきではないでしょうか。翻訳者には最低限の謙虚さが必要だと思います。先日以下のメールが届いたのですが、これはマニア向けのスポーツカーに関する案件でした。そうした分野の雑誌で「曲がりくねった道」などという表現はまず出てこないはずです。翻訳でなくとも「ワインディング」が普通です。それから「一貫」ではなく「一環」です。
クオリティ管理の一貫で訳を拝見させていただきました。 気付いた点を以下に挙げます。 ワインディング・ロード >曲がりくねった道
16 comments
上記、同感です。更にいうと、「拝見させていただきました」も二重敬語で間違った表現です。正しくは「拝見いたしました(しました)」ですね。
分野によって相当表現が違うのですね、勉強になりました。
英語から日本語のように文法も表記も異なる言語に翻訳するには、努力と訓練みたいなものが必要ですね。訳文については、依頼主が満足できるかどうかが一番の問題だろうと思っています。依頼主の評価とGengoの評価は別物であり、それぞれ注目するポイントが違っているはずです。
仮に私が英日翻訳の依頼をしたとして、「you」を「貴方」などと訳されたら困ったなと思うでしょうが、Gengoの減点対象には含まれていないかもしれません。その逆もあるでしょう。
減点方式なので少々気が滅入ることもありますが、残念ながら完璧な翻訳も完璧な評価もないと思うので、日々上達することを目指して努力しています。
いろいろな考えがあるでしょうが、私は依頼者から評価を受けているのだからそれで十分ではないかと思います。もちろん多くの場合、依頼者に対して正確な評価は期待できないでしょうし、私だって依頼者の評価のために不快な思いをしたことが何度かあります。でも結局のところ、それは対価を受けて人のためにする翻訳の場合には受け入れざるを得ないのではないでしょうか。それに依頼者の評価でも数が増えれば最終的には実力が反映されるのだと思います。
Sara Hamada様
お返事ありがとうございます。
今回の私の投稿は、シニア翻訳者の評価には、単純な間違いやあら探しにしか見えない指摘が多いことを残念に感じたことから行ったもので、この案件に対するこのレビューを特に問題にしたいわけではありません。率直に言ってシニア翻訳者の評価は、テストに対する評価も含めて残念なものが多いと感じています。これではGengoの品質に対するコミットメントに疑いを抱かずにいられません。
品質に対する軽視は、実際の案件に比較してあまりにやさしく、実務翻訳の技術を測れるとは思えないテストや、そのテストに対する厳格というよりは恣意的な評価に現れています。
一方、現在スタンダードレベルに入っている専門性が高い案件を、スタンダードレベルから締め出したとしても上のレベルに流れるとは思えません。利益を失うかもしれないのに、スタンダードレベルで稼ぐ翻訳者をみすみす昇格させるかという疑問は、Gengoにとって気に入らないかもしれませんが、シンプルで合理的なものです。私は「お気に入り翻訳者」の制度によるものを含めGengoではかなり数の案件をこなしているにもかかわらず、そうした案件よりはるかにやさしいテストで繰り返しはねられています(おそらく最後の受験時点で600件程度の案件は受けていたのではないかと思います。「拒否」が1件ありますが、これは本来ならGengoが責任を負うべきシステムエラーが原因でした)。
すでに何度か申しあげましたがスタンダードレベルの「お気に入り翻訳者」の制度は止めるべきです。長い案件はフルタイムの作業を前提にしていると考えるほかないのですが、時給にすればアルバイトにも及ばないような報酬で貯金を切り崩しながら指名の仕事を請けるのは馬鹿げています。2名以上の翻訳者が指名されるから問題ないというのがGengoの考え方らしいですが、1人が受ける気がなければ1人になるわけですから、それでは不十分です。せめて48時間程度、受注されなかったら一般の案件に流すなどするべきです。それでなければプロレベルと同額の報酬を翻訳者に支払うべきです。そもそも品質が必要なら上のレベルに発注するのが本当なのですから。
残念ながら現在Gengoでは利益の追求が優先され、品質や翻訳者の生活が二の次になっていると言わざるを得ません。いろいろ難しい面もあるかと思いますが、制度の根本的な改革を望みます。
上のfrom Japanさんのコメントに、大変共感します。
確かに、テストに比べて実際の案件ははるかにむずかしいですよね。プロテストにはもう3回落ちました。毎回あと一歩という評価で、また受験できるようになるまで半年間修行の身です。それはそれで事実として受け止めますが、上のコメントでは自分でも常々なんとなく感じていたことをさらに進んだ形でおっしゃっていただいたように思います。
私はまだほんの駆け出しで生活がかかっているわけでもなく、勉強させてもらえると思えばこの料金でも、という部分はあります。ですがやっぱりお金はほしいですから、とてもスタンダードじゃないプロテストのレベルよりはるかに難しい案件でも、がんばって何とかやってしまうことが割とあります。
品質はもちろん本物のプロには到底及ばないことは分かっています。ただ、その程度のレベルの者が超低料金で不相応な仕事を受けられる構造ができ上がってしまうと、今はありがたいんですが自分がいつかランクアップしてもっと本格的に仕事をしたいときに、仕事がないとかレートを下げざるをえないとか、結局自分で自分の首をしめる結果になるだろうなと思うこともあります。実際もう、専業プロのかたにはかなりご迷惑をかけているのかもしれません…
何一つ建設的なコメントにならず申し訳ないです。サポートの方によくファイルアップロードのトラブルで丁寧に対応していただいていることもあり、Gengoに対する不信感はありませんが、from Japanさんのおっしゃるような根本的な改革については心から期待したいです。
Sara helped me understand from Japan's most recent reply so I'll respond to that first. c.iwakiri, I'll address your comments once I've had a chance to speak with Sara early next week.
Re. quality reviews, we've tried to design a system that allows us to check a large number of jobs in the most efficient and objective way possible. With thousands of translators on our team, and millions of words translated each month, we simply cannot ask Senior Translators to perform in-depth reviews of every job. However, we do ask Senior Translators to check jobs carefully and only mark genuine errors. As Sara has already explained, if you are not happy with your review results, please fill out our "Review Feedback" form and we will pass on your comments along.
Re. tests, we need more translators at Pro and Proofread levels in almost all of our language pairs, including English to Japanese. So, it is definitely not in our best interest to hold back competent translators. Again, if you're not happy with your test result, please feel free to dispute it via the form linked to by Sara above.
Re. preferred translators, you are never under any obligation to work on Gengo jobs, even if a customer has designated you as a preferred translator. Gengo customers understand this and know that jobs may not be completed as quickly or even at all if they use this feature. If you don't want to work on preferred jobs for certain customers, you are welcome to politely request that they remove you from their preferred translator list.
We deeply care about our translators' well-being and try to ensure that our systems strike a balance between the interests of both translators and customers. However, we know there's always room for improvement and we'll keep your feedback in mind as we continue to develop our quality assurance system.
c.iwakiriさんのおっしゃっている以下の部分、大きくうなずきながら読みました。
「私はまだほんの駆け出しで生活がかかっているわけでもなく、勉強させてもらえると思えばこの料金でも、という部分はあります。ですがやっぱりお金はほしいですから、とてもスタンダードじゃないプロテストのレベルよりはるかに難しい案件でも、がんばって何とかやってしまうことが割とあります。
品質はもちろん本物のプロには到底及ばないことは分かっています。ただ、その程度のレベルの者が超低料金で不相応な仕事を受けられる構造ができ上がってしまうと、今はありがたいんですが自分がいつかランクアップしてもっと本格的に仕事をしたいときに、仕事がないとかレートを下げざるをえないとか、結局自分で自分の首をしめる結果になるだろうなと思うこともあります。実際もう、専業プロのかたにはかなりご迷惑をかけているのかもしれません…
何一つ建設的なコメントにならず申し訳ないです。サポートの方によくファイルアップロードのトラブルで丁寧に対応していただいていることもあり、Gengoに対する不信感はありませんが、from Japanさんのおっしゃるような根本的な改革については心から期待したいです。」
プロとスタンダードの違いに関して、現状では案件のレベルはスタンダードだから、プロだからという分け方ではなく、同じような難度のものが、プロの場合は単に提出までの時間が短くなっているだけのように思えます。難度でレベル分けされるのであれば、それだけ調べ物が必要になったりするので、時間を短くするのは矛盾していると思うのですが、どうなのでしょうか。
そして、スタンダードもプロも、gengoの基準には合わない専門性の高いものが多いように思います。これはカスタマー側が、翻訳会社に依頼するより安く済ませられるなら・・・ということで依頼されることも理由でしょうし、全体的にそのような案件が多いので、翻訳者側が「アルバイトにも及ばない報酬」でがんばってしまうから、「以前は同じような内容の物を翻訳してもらってる」と言うカスタマーがでてきたりすることになるのか、と思っています。「専門性が高いものはフラグしてください」という指示もありましたが、正直ほとんど全部専門性が高いのではと思ってしまうことも多々あります。今の状態では翻訳者側の立場としては、長くは続けられないと思う方が多いのではないかと思います。
c.iwakiriさんもおっしゃっている通り、gengoのスタッフのみなさんの対応はいつも素晴らしいので感謝していますし、クオリティに関しての厳しいフィードバックは、仕事なのでつきものだと思っています。私としては、案件の難易度や時間について、再度考慮していただく機会があるといいのでは、と思います。
from Japanさん、mianna0608さん、omichiyoさんのおっしゃることを、ほとんどそのまま共感し、納得しています。
私は、Gengoの事業としての存在価値 (つまりお客がつく) は、なんといっても価格、次に利便性と思っています。ここで、「顧客にとっての」利便性のひとつが、これは結果的にそうなっている側面もあるわけですが、「どんな内容でも放り込めばいい」ということと思っています。内容にかかわらず均一価格なので、難易度に差は出るわけですが、これを内容によって弁別していては、Gengoは低価格を実現することはできないでしょう。
従って、私自身は
1) レートが実質的に上がることはないだろう
2) 難易度 and/or 内容によって分類されることはないだろう
を前提に、Gengoにお世話になる場合は、あまり金額換算の得失を考えても仕方ないかな、などと思っています。
顧客に向けての「値上げ」はおそらくいまさら不可能なので、夢のような話は、Gengoがもっと儲かったら何らかの形で翻訳者に還元するような仕組みを検討して頂く・・・くらいかな、と思っています。
念のためですが、私もGengoのオペレーション自体にあまり不信感はありません。
ただ、皆さんのコメントを見ていると、かりに「プロ」になれたとしても (それもなかなか大変のようですが) Gengoの仕事をするにあたってのメリットはあまりないのかもしれないとは感じ始めています。
シニア翻訳者の資質には一度疑問を感じたことがあります。
10点満点で0.59、指摘内容を見ると、シニア翻訳者側の誤訳、表現力不足でした。
ただ、Gengoでどんな翻訳をされてきたのかも公開しない完全な匿名者からの書きこみ程度のものです。
真摯にコメントしてくださる方の有意義な指摘だけ拾うようにしております。その方の質は、読めば一目瞭然です。
それから、Standardレベルで「お気に入り翻訳者」に依頼するときは、単価は5割増し、ぐらいに最低限すべきではないかと思います。
また、お気に入り登録した依頼者からの評価は、Professional昇格時の考慮点の1つとしてふさわしいのではないでしょうか。
ただ、そこで問題なのは(Gengoも気づいているでしょうが)、
Professionalになった方は、Standardの「お気に入り」リクエストの仕事とProfessionalの仕事が並んでいたら、
単価の高いProfessionalを選ぶかもしれません。
おそらく、顧客満足度に影響してくるでしょう。
motoshoさんの書き込みこそ私が言いたかったことで、プロレベルの案件と「お気に入り翻訳者」の案件との整合性が取れないだろう、というのが私のGengoに対する不信感の最大の原因です。ただし、以下はmotoshoさんの書き込みを読む前に書いたものなので内容的にかぶっています。
皆さんのご意見は、読ませていただきました。maynardさんの書き込みはずいぶんとさめた意見に思えますが、私もほぼ同じ考えです。特に、難易度については、依頼者が依頼物の重要度に応じて発注レベルを決めるのだと思います。Gengoはなぜかスタンダードレベルに不適な案件として法律文書を真っ先に挙げますが、そういう切り分けは意味がないと思います。例えば、Gengoのサイトに顧客例として掲載されている企業が依頼元と思われる案件を受けたことがありますが、それは、ウェブページに載せるような利用規約の類いでした。あのようなものは実質的にも形式的にも完全に法律文書です。Gengoがいうスタンダードレベルに入れるには「品質レベルにふさわしくない」云々は、テストが専門性を測れるものでない以上まったく意味をなしていないと思います。
もうGengoにはたいして期待していないのですが、先のような書き込みをしたのは、これまでそれなりにGengoと関わってきたからです。すでに書いたように私はかなりの数の案件を担当しています。また、「お気に入り翻訳者」として指名されて受けた案件も、数はともかく分量の上ではかなり多いです。特に1人の依頼者からの案件は1回の分量が多く定期的に発生していました。そこで問題になるのが、翻訳者がプロレベルのテストに合格した場合に、依頼者がスタンダードレベルを通してその翻訳者を指名できるかです。常識的に考えれば翻訳者としては受けられないはずなので、その辺、プロレベルの案件と「お気に入り翻訳者」の案件との整合性をGengoがどう考えているかは大いに疑問です。それ以前に「お気に入り翻訳者」の制度を通して発注すれば一定レベルの品質が保たれるのが分かっているのに、プロレベルに発注する意味が依頼者にあるのか、という問題もあります。
他のことはともかくスタンダードレベルの「お気に入り翻訳者」の制度は見直すべきです。サイズが大きいものはフルタイムでの作業を前提にしていると考えるほかないのに、指名で受ける案件がワード3セントというのはあまりに馬鹿げています。私は他にもいくつかの会社に登録させていただいていますが、3セントというのはそれらの会社の3分の1程度の金額です。駆け出しの翻訳者が登録されて時々依頼が来るようになっても、簡単にはスケジュールが埋まるまでにはなりませんから、そうした極端な低単価でも受ける者はいるでしょう。現在のGengoの制度はそうした翻訳者の弱みにつけ込んでいるように見えます。
また、シニア翻訳者に関しては、最低限の日本語力・英語力がある者からレビューを受けたいというのは当然の希望です。レビューでの指摘に対しては、ほぼ毎回、逆に何らかの間違いを指摘しています。調べる気がないのも困りものですが、ほとんどは最低限の文法力と常識があれば避けられるものでしたし、原文と付き合わせる間でもなく明らかに不自然な修正案さえありました。
Hi everybody,
Thanks for continuing to share your views and experiences.
I haven't had a chance to read and understand the most recent posts, so I'll only address points raised by omichiyo and maynard for now.
Re. Standard vs Pro, the two main differences are 1) recommended content type and 2) expected quality level. For example, we recommend customers use the Standard level for generic texts and tell them they can expect a largely accurate translation with a human voice. You can read more about recommended content types and expected quality levels in the Gengo Quality Policy: http://translate.gengo.com/translation-quality/.
Re. specialized/technical texts, as explained in the Quality Policy, Gengo should not be used for scientific, technical or specialist texts. We do not expect you to work on these jobs. In fact, our expectation is that you will flag the job so that our support team can jump in. So, if you notice jobs containing "unsupported content", please flag them. You can read more about flagging here: http://bit.ly/16BHVws
Re. rates, we focus on earnings per hour rather than per word rates. With Gengo, many translators can earn more per hour because of:
There are also various non-monetary benefits to working with Gengo, such as:
Many love us for the reasons listed above, but we know Gengo isn't for everyone. And that's okay :)
私もシニア翻訳者のレビューに疑問を感じたので少し古いトピックですが、ここに書かせていただきます。
訳抜けと指摘されたのですが、そのうちいくつかは抜けてすらいませんでした。
例えば、自然な文章にするために"his country's troops"を”軍事活動”と訳したのですが、これが訳抜けとされていました。
一言一句そのまま訳して、読みづらい文章にしたほうが点数が高くなりそうだな、とまで感じております。
丁寧にチェックができないのであればレビューの頻度を減らすなどで対応できないのでしょうか?レビューにミスがあれば点数自体に意味がなくなりますし、品質の向上にも繋がらないように感じます。
シニア翻訳者のレビューにやる気をすっかり無くしこちらに来ました。フラストレーションを感じているのは自分だけじゃないと思うと、救われる気がします。
以前、特許翻訳の分野の専門用語をエラーとして評価され驚きました。私自身は特許の翻訳を長く手がけてきていて一般には聞きなれない言葉も多いので、これは仕方ないかと思ったのですが、今回は、訳抜けがあった訳でも、エラーがあった訳でもなく、ただ表現の違いだけなのに突然低い評価を受け、しかもシニアの訳例に明らかな誤訳が、何箇所もありました。
今までのすべてのレビューに不服があるわけではありません。高い評価をいただいています。でも今回のようにプロを相手に批判するのに、簡単なエラーを何箇所も自分の翻訳にしてしまうぐらいのレベルの人がつけたスコアで、評価されてしまうのかと思うと腑に落ちません。決定するのはお客様だと思うのですがいかがでしょうか。
Yuumiさんは、読みづらい文章ぐらいの方が点数が高くなりそうと書かれていますが、今回のレビューを読むと間違っていてもいいから立派な日本語なら、その方が受けがいいと思います
実際問題、翻訳を依頼する顧客とシニア翻訳者の評価基準は多少なり乖離している状態にあると思います。 これはありきたりの問題でどちらが正しいという押し問答ではない気がします。 以前、ウェビナーでミーガンさんが繰り出した質問に対して、「世界中の翻訳者と顧客、両方の需要と供給に対峙しながら楽しく仕事をしている」という旨の話をディビットさんは仰りました。Gengoの翻訳者もシニア翻訳者と顧客、両方の評価に対峙しながらバランスと取る点で似たような状況にあります。 是非ともGengo流の処世術の手ほどきを願いたいものです。