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お世話になっております。
先日「スタイルガイド 括弧「」について」でも問題提起させていただいたのですが、Gengoでの「正しい日本語の表記法」と、日本で生まれ育ち、日本の国語教育を受けて日本で仕事をしている人々が一般的に使っている「正しい日本語の表記法」が異なっているように思います。
先日、下記のような文章を提出したところ(実際の文章内容とは異なります)、

今日は晴れている。(ちなみに、昨日は雨が降っていた。)ーー①

Gengoから、これは「日本語として不適切な括弧書きの形式」である、というコメントが届きました。

Gengoとしては

今日は晴れている(ちなみに、昨日は雨が降っていた)。ーー②
もしくは、

今日は晴れている。(ちなみに、昨日は雨が降っていた)ーー③

と表記するのが「正しい」としていらっしゃるのでしょうか?

この文章を提出する前、かぎ括弧「」のスタイルガイドがあることは確認しましたが、かぎ括弧()のスタイルガイドはなかったため、①のように、日本の義務教育で習った通りに表記しました。
それをGengoから「日本語として不適切」とまで言われ、憤りを感じています。

日本で普通に生活している限りでは、①〜③はどれも「正しい」表記として使われているように思いますが、Gengoはどのようにお考えでしょうか?
もしGengoとして「正しい」表記法が他にもあるのであれば、スタイルガイドを改訂していただけませんでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

3 comments

  • 1
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    iito

    悩ましい問題ですよね。

    公用文や学校教育などでは、昭和21年3月に文部省教科書局調査課国語調査室が作成した「くぎり符号の使ひ方」が参考にされているそうですが、①の用法は句点の使い方の「用例8」として挙げられている使い方そのものです。

    これに対し、新聞・出版業界では、括弧の中では句点を使わないというルールのようで、おそらく②か③になるのでしょうね。『記者ハンドブック』によると、この段落がこの文章で終わっている場合は③になりそうですが、自信はありません。個人的には②を多用しますが、括弧で示される内容が直前の文のみを補足説明するものでない場合は、いったん句点で区切り、原文に合わせる形で①や③を使ったりします。

    レビュアーの方が「日本語として不適切な括弧書きの形式」と判断されたのであれば、その根拠を示してほしいですね。

    Edited by iito
  • 1
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    Takashi Arita

    メディア関係の案件は数が多いです。各社の表記だと③となり、私も自然にそう訳していますね。最終的にはクライアントの意向が最優先されるのが筋だと思います。

    自社で編集をする場合がほとんどなので(例外もあって、翻訳者が訳したままという会社もありますが)、ニュースなら過去記事を参考にするのが一番だと思います。

    異議申し立てには時間的ゆとりもありますので、編集済みの記事のアドレスを添付すると良いかと。

    差別化するために、独特な文体を使う場合もありますので、翻訳者もレビュアーも柔軟に対応するしかありません。

    たとえばAppleなどは、翻訳の形跡を残した日本語を多用しています。とはいえ、読みづらいということはあまりないですが。これなど特殊なケースなのでは?と思います。

  • 0
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    Y_a_m_a

    返信が遅くなり申し訳ありません。色々とご教示いただきありがとうございます。
    Gengoが考えていらっしゃる「適切な日本語」がどういったものなのか基準が曖昧なので、Gengoから連絡が来るたびに首を傾げてしまいます。
    日本語として自然に訳すと「文意に沿っていない」と言われ、それでは直訳に近い方が好まれるのかと思い直訳に近い訳にすると「日本語として不自然、不適切」と言われたりします。
    しかも、そのGengoからのメールの日本語自体が、言葉遣いがカジュアル過ぎたり、明らかに機械翻訳だったり…。この会社は日本語をどう考えているのだろう?とがっかりしています。
    Gengoが日本語を業務の一部にしている以上、日本語・日本語のネイティブスピーカーをリスペクトする姿勢を持っていただきたいと切に願います。

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